WindowsとAndroidでのOmniFocus
OmniFocusには、Windows向けのアプリもAndroid向けのアプリもありません。OmniFocusが動くのはMac、iPhone、iPad、Apple Watch、Vision Proで、The Omni Groupのサポートサイトでは、WindowsやAndroidのネイティブ版を作る予定はないとしています。
仕事でWindowsパソコンを使うようになった場合や、スマートフォンがAndroidに変わった場合、選択肢は3つあります。Relay以外の2つも含めて、順に紹介します。
選択肢1:OmniFocus for the Web
OmniFocus for the Webは、Windows、Linux、Androidスマートフォンのブラウザーで動き、実際のOmniFocusのデータベースを使います。OmniFocusを入れたMacやiPhoneが手元にあり、Windowsパソコンからときどきリストを見られればよいなら、これがいちばん簡単な方法です。
- Appleのデバイスが前提
- このWebアプリは補助的なものです。Mac、iPhone、iPad、Vision ProでOmniFocusをすでに使っていることが前提で、一部の設定はそちらでしか変更できません。
- 追加の費用がかかる
- 年額$99.99のサブスクリプションに含まれるほか、ライセンスを購入した人は月額$4.99または年額$49.99の追加オプションとして利用できます。
- 「Review」パースペクティブがない
- マニュアルでは、Web版が対応していないものとして、通知や繰り返しの編集とともに「Review」が挙げられています。週次レビューをWindowsで行う場合、そのための機能なしで行うことになります。
選択肢2:2つのアプリを使い分ける
AppleのデバイスではOmniFocusを使い続け、それ以外のデバイスでは別のアプリを使う方法です。しばらくはうまくいきます。問題は、GTDのシステムは、すべてがそこに入っていると信頼できてはじめて機能するのに、2つのアプリに分かれたシステムでは、どちらにもすべては入っていないことです。この方法を試した人の多くは、結局片方しかレビューしなくなります。
選択肢3:すべてのデバイスで1つのシステム
Relayは、Getting Things Doneのすべてを備えたアプリです。iPhone、iPad、Mac、Android、Windows向けのネイティブアプリと、Linuxを含むどのブラウザーでも動くWebアプリがあります。ChromeやEdgeでは、専用のウィンドウを持つアプリとしてインストールできます。どの環境でも同じレビューと同じリストが使え、クイック追加、貼り付け、メールでインボックスに追加も同じように使えます。
OmniFocusを使ったことがあれば、Relayの大部分はなじみやすいはずです。どちらも同じ方法にもとづいて作られているからです。
| OmniFocusでは | Relayでは |
|---|---|
| 「インボックス」 | インボックス。すべてのデバイスでクイック追加とメールから入れられ、WindowsとMacではクイック入力のショートカット、Android、iPhone、iPad、Macではウィジェット、Android、iPhone、iPadでは共有シートも使えます |
| プロジェクト(並行または順番) | プロジェクト(並行または順番) |
| 「Folders」 | 責任分野と、その上位にある目標、ビジョン、目的 |
| 「Tags」 | コンテキストと、エネルギーと所要時間の専用の欄 |
| 「Defer date」(延期日) | 指定日:行動は次にとるべき行動から外れて日付指定で待ち、その日になると実行画面に表示されます |
| 「Due date」 | 期限 |
| 「Forecast」 | 実行画面:今日のカレンダー、今日やると決めておいたもの、次にできること |
| 「Review」パースペクティブ | すべてのステップを順に進めるガイド付きの週次レビューと、日次レビュー |
| 「On hold」 | 一時停止中のプロジェクトと、アイデアをまるごと置いておくいつかやる/たぶんやる |
タスクの移行
RelayはOmniFocusからインポートできます。OmniFocusの「標準テキスト」形式のエクスポートを、プロジェクト用とインボックス用の2つのファイルで読み込み、プロジェクト、アクショングループ、タグ、日付、繰り返し、メモを引き継ぎます。
- MacのOmniFocusでプロジェクトをエクスポートする 「プロジェクト」を開いて「表示 > すべてを展開」を選び、折りたたまれた項目も含まれるようにします。次に「ファイル > 書き出し...」を選び、「標準テキスト」を選んで保存します。
- インボックスをエクスポートする 「インボックス」を開き、同じ方法でエクスポートします。OmniFocusはウィンドウに表示されているものだけを書き出すので、インボックスには専用のファイルが必要です。
- Relayで2つのファイルを選ぶ Relayで「設定」を開いて「連携」に進み、「インポート」にある「OmniFocusからインポート」を選びます。プロジェクトのファイル、インボックスのファイルの順に選びます。
- 各タグが何かを指定する OmniFocusでは場所、道具、人など、あらゆるものにタグを使いますが、Relayは種類ごとに振り分け方が異なります。各タグを「コンテキスト」「連絡先」「ワークスペース」のどれかに指定します。「スキップ」にしたタグや、指定しなかったタグは取り込まれません。
- 確認してからインポートする すべての項目がどこに入るか、OmniFocusとどう違うかを、Relayがすべて表示します。インポートのボタンを押すまで、何も書き込まれません。インポートを知らせるメッセージの「元に戻す」で、インポートした項目を取り除けます。あとからでも、同じ画面の「このインポートを元に戻す」で取り除けます。
OmniFocusで「標準テキスト」形式のエクスポートができるのはMacだけです。iPhoneやiPadでは、「Database Settings」からのCSVでしかエクスポートできず、インポート機能はこのファイルを読み込めません。それでも、このファイルを表計算アプリで開き、タスクの列をコピーしてRelayのクイック追加に貼り付けることはできます。各行がインボックスの項目になります。
引き継がれるもの
- プロジェクト
- すべてのプロジェクトが、行動とメモを含めて引き継がれます。順番に進めるプロジェクトは、そのまま順番に進めるプロジェクトになります。
- アクショングループ
- プロジェクト内のグループはサブプロジェクトになります。その中にあるグループはそのサブプロジェクトにまとめられ、そこに含まれる各行動のメモに、元のグループが記録されます。
- タグ
- 指定したとおりに、コンテキスト、連絡先、ワークスペースとして引き継がれます。
- 日付
- 延期日は指定日に、期限は期限のままになります。計画日は、延期日がなければ指定日になり、延期日があればメモに入ります。
- 見積もり時間
- 各行動の所要時間として引き継がれます。
- 繰り返し
- 完了日を基準にした繰り返しも含みます。Relayの繰り返しで動くのは指定日だけなので、繰り返しの行動は、OmniFocusで繰り返していた日付を1つだけ、指定日として残します。Relayで表せない繰り返しは、メモに入ります。
- インボックス
- OmniFocusの「インボックス」の項目は、コンテキストや連絡先のタグを外したうえでRelayのインボックスに入り、処理を待ちます。
引き継がれないもの
- フォルダー
- エクスポートに含まれないため、すべてのプロジェクトは最上位に入ります。
- 保留中
- どのプロジェクトが保留中かはエクスポートに含まれないため、すべてのプロジェクトが進行中として入ります。保留中だったプロジェクトは一時停止にしてください。
- フラグ
- Relayにはフラグがないため、フラグ付きの項目はフラグなしで取り込まれます。
インポートのボタンを押す前に、それぞれに該当するプロジェクトと項目の数をRelayが表示します。
ひと目で比較
| OmniFocus | Relay | |
|---|---|---|
| 対応プラットフォーム | ||
| iPhoneとiPad | はい | はい |
| Android | いいえ | はい |
| Mac | はい | はい |
| Windows | いいえ | はい |
| ブラウザー一部:アプリの補助で、機能が少ない | 一部 | はい |
| GTD向けの設計 | ||
| インボックス、次にとるべき行動、連絡待ち、いつかやる/たぶんやるを標準で用意一部:一部は用意されていて、残りは自分で作る | 一部 | はい |
| コンテキスト | はい | はい |
| 人ごとのアジェンダリスト | いいえ | はい |
| 順番に進めるプロジェクト | はい | はい |
| サブプロジェクト | はい | はい1階層 |
| 責任分野、目標、ビジョン、目的一部:プロジェクトの上に1階層だけ | 一部 | はい |
| プロジェクトと一緒に保管する資料一部:別の資料リスト、またはプロジェクト自体のメモ | 一部 | はい |
| 気になることの書き出しに使う、編集できるトリガーリスト | いいえ | はい |
| レビューと計画 | ||
| ガイド付きの週次レビュー一部:レビュー用のリスト、チェックリスト、リマインダーはあるが、ガイド付きの手順はない | 一部 | はい |
| ガイド付きの日次レビュー一部:今日のリストやリマインダーはあるが、ガイド付きの手順はない | 一部 | はい |
| スマートフォンアプリでのガイド付きレビュー一部:レビュー用のリスト、リマインダー、テンプレートはあるが、ガイド付きの手順はない | 一部 | はい |
| 空き時間に合わせて絞り込む次にとるべき行動一部:各行動の所要時間で、自分で絞り込む | 一部Proのみ | はい活動時間、カレンダー、日次レビュー |
| 行動 | ||
| 繰り返しの行動 | はい | はい |
| 行動の中のチェックリスト一部:サブタスク(それぞれが独立したタスク) | 一部 | はい |
| インボックスの項目のスヌーズ | はいインボックスを「Available」に設定 | はい |
| 次にとるべき行動を見極めるAIの手助け一部:限られた1か所のみ、ベータ版、または有料の追加機能 | 一部 | はい |
| リストの周辺機能 | ||
| アプリ内のGoogleまたはOutlookのカレンダー一部:デバイスにすでにあるカレンダーのみ | 一部 | はい |
| ほかのタスクアプリとの双方向同期一部:ほかのアプリからの一方向のインポート | 一部 | はいそれらのアプリから取り込んだ項目 |
| リストを表示するホーム画面のウィジェット | はい | はいWindowsとブラウザー版を除く |
| リストを絞り込むワークスペース | はいProのみ | はい |
| 保存できるカスタムビュー | はいProのみ | いいえリストごとに並べ替えとグループ化を保持 |
| 共有プロジェクト | いいえ | いいえ |
| 外観 | ||
| ダークテーマ | はい | はい |
| 好きな色の設定 | はいiPhoneとiPad | はい |
| 料金 | ||
| 無料プラン | いいえ | いいえ |
| 買い切り(サブスクリプションなし) | はい | いいえ |
出典(2026年10月10日に確認)
各項目は、OmniFocusの公式サイト、ヘルプページ、リリースノート、ストアの掲載ページで確認しました。
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Relayのほかの機能
- 項目を今日、明日、今週にピン留めすると、実行画面と日次レビューに表示されます。
- いつかやる/たぶんやるの中に、自分でセクションを作れます。
- タスク、プロジェクト、資料ごとに表示するセクションを、項目単位またはデフォルトとして選べます。
- デバイスごとに、新しい項目のデフォルトのワークスペースを設定できます。
- スマートフォンでは、下部バーに表示する画面を選べます。
- 選んだ時刻に、インボックスを処理するためのリマインダーが届きます。ブラウザー版では、Relayを開いている間、バナーとして表示されます。
OmniFocusにできて、Relayにできないこと
- カスタムパースペクティブ
- OmniFocus Proでは、独自のビューを作って保存できます。Relayのリストは決まった構成で、フィルターがあり、リストごとに並べ替えとグループ化を保持しますが、独自のビューは作れません。
- プロジェクトごとのレビュー間隔
- OmniFocusでは、あるプロジェクトは毎週、別のプロジェクトは毎月、というようにレビューできます。Relayでは、毎回の週次レビューで進行中のすべてのプロジェクトを確認します。
- 自動化、Apple Watch、位置情報
- Relayには、スクリプト機能も、Apple Watchアプリも、位置情報にもとづくコンテキストもありません。
- 買い切りの価格
- OmniFocus 4は買い切りで購入できます。Relayはサブスクリプションのみで、月額€8、または年払いで月額€5です。
Appleのデバイスだけを使っていて、これらの機能を毎日使うなら、OmniFocusはとてもよいアプリなので、使い続けるほうがよいでしょう。Relayは、使うデバイスがすべてAppleではなくなったときのためのアプリです。
出典(2026年10月3日に確認):Windows版とAndroid版についてのOmniの説明、OmniFocusの料金、OmniFocus for the Webのマニュアル、OmniFocusのエクスポートオプション。OmniFocusはThe Omni Groupの商標で、同社はRelayとは関係ありません。
自分のタスクでRelayを試す
OmniFocusのプロジェクトをインポートして、Relayで週次レビューを1回行ってみてください。どんな機能一覧よりも多くのことがわかります。
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